幼稚園、認可保育園、認定こども園の違いやメリット・デメリットを簡単に解説します。
幼稚園・保育園・認定こども園の違い
幼稚園、認可保育園、認定こども園、地域型保育事業(小規模保育事業所)の主な違いは以下のとおりです。
項目 | 幼稚園 | 認可保育園 | 認定こども園 | 地域型保育事業(小規模保育事業所) |
---|---|---|---|---|
管轄機関 | 文部科学省 | 厚生労働省 | 内閣府、文部科学省、厚生労働省 | 厚生労働省 |
目的 | 教育 | 保育 | 教育と保育 | 保育 |
対象年齢 | 満3歳から5歳 | 満0歳から5歳 | 満0歳から5歳 | 満0歳から2歳 |
開園時間 | 短時間(午前中から午後の早い時間まで) | 長時間(早朝から夕方まで) | 長時間(早朝から夕方まで) | 長時間(早朝から夕方まで) |
カリキュラム | 教育的プログラム | 基本的な生活習慣の習得 | 教育と保育の両方のプログラム | 家庭的な保育 |
※認定区分 | 1号、新1号、新2号 | 2号、3号、新3号 | 1号、新1号、2号、新2号、3号、新3号 | 3号、新3号 |
※認定区分とは、入園のため自治体から受ける必要のある認定区分を意味します。詳しくは以下ページでわかりやすく解説しています。
https://ikupapa.joho.info/yochien-hoikuen-nintei-kodomoen/1-2-3-sin1-2-3-go-nintei/
幼稚園の特徴とメリット・デメリット
幼稚園の特徴は、文部科学省の管轄しており、子どもたちに読み書きや算数などの基礎的な教育を提供することを目的としている点です。
子どもたちはスムーズに小学校に進学する準備を整えることができる反面、開園時間が短時間であるため専業主婦の世帯向きです。(最近は「預かり保育・延長保育サービス」など保育園のようなサービスを提供する幼稚園も増えてきています)
幼稚園のメリットとデメリットは以下のとおりです。
- 幼稚園のメリット
- 幼稚園は文部科学省の管轄下にあり、教育的プログラムが充実しています。子どもたちは読み書きや算数などの基礎的な学習を行います。子どもたちはスムーズに小学校に進学する準備を整えることができます。ただし、昔と違い保育園の教育指針も改定されて幼稚園と同じようになっていて、読み書きや算数などを行うなど、教育面が強化されています。そのため、教育面の差は以前よりも小さくなっています。
- 季節ごとの行事やイベントが豊富に行われます。運動会や発表会、遠足などを通じて、子どもたちが多様な経験を積むことができます。
- 幼稚園教諭の資格のある、専門知識を持った教員が配置されています。これにより、子どもたちは質の高い教育を受けることができます。
- 入園の競争率は比較的低いです。ただし、サービスや教育プログラムが充実している幼稚園は人気があり、競争倍率が高いです。
- 幼稚園のデメリット
- 幼稚園の開園時間は一般的に短時間で、午前中から午後の早い時間までです。共働き家庭にとっては、預ける時間が限られることがデメリットとなる場合があります。
- 地域や施設によって異なりますが、私立幼稚園の場合は費用が高い傾向があります。また、給食費や制服代、送迎バスの利用料など、追加の費用がかかることもあります。
- 行事やイベントへの参加、保護者会などが頻繁に行われるため、保護者の負担が大きいです。
- 昼食用の弁当が必要な幼稚園は多いです。特に私立幼稚園では、家庭から持参する弁当が一般的です。
上記のデメリットはあくまで一般的なものです。最近では「給食あり」「預かり保育・延長保育サービスあり」など、保育園のサービスを提供する幼稚園も増えてきています。「預かり保育・延長保育サービス」は通常の教育時間以外にも保育園のように夕方まで子どもを預かるサービスです。
ただし、そのようなサービスが充実している幼稚園は競争率が高く、激戦区では入園できない場合があるため、早めにリサーチし、事前に提携している保育園に入園させる、認定こども園も候補に入れるなど、多角的に計画することが重要です。

認定こども園の特徴とメリット・デメリット
認定こども園は、認定こども園は保育園と幼稚園の両方のメリットを取り入れた施設です。
内閣府、文部科学省、厚生労働省の3つの機関が共同で管轄し、教育と保育を一体的に行うための基本的な方針や目標が定められています。
認定こども園のメリットとデメリットは以下のとおりです。
- 認定こども園のメリット
- 教育と保育の両方を提供するため、保育園と幼稚園の両方の良いところ取りをしています。
- 認定こども園では、異なる年齢の子どもたちが一緒に過ごすことが多く、社会性や協調性を育む機会が豊富です。
- 保育標準時間(1日11時間)や保育短時間(1日8時間)など、長時間の保育が提供されるため、共働き家庭でも安心して子どもを預けることができます。
- 多くの認定こども園では、給食が提供されるため、保護者が毎日弁当を準備する手間が省け、保護者の負担が軽減されます。
- 認定こども園のデメリット
- 認定こども園は人気が高く、特に都市部では入園の競争率が高いことがあります。
保育園の特徴とメリット・デメリット
保育園は厚生労働省の管轄下にあり、主に保育を目的としています。
基本的な生活習慣の習得を重視し、遊びを通じて社会性や協調性を育むプログラムが提供されます。
長時間の保育が提供され、共働き世帯が利用するることが多いです。
保育園のメリットとデメリットは以下のとおりです。
- 保育園のメリット
- 長時間保育が提供されるため、共働き家庭や母子家庭や父子家庭にとって非常に便利です。
- 社会性の育成
- 異なる年齢の子どもたちが一緒に過ごすことで、社会性や協調性を育む機会が豊富です。
- 給食の提供
- 多くの保育園では、栄養バランスの取れた給食が提供されるため、保護者の負担が軽減されます。
- 保育園のデメリット
- 保育園の費用は、地域や施設によって異なりますが、特に私立保育園の場合は費用が高くなることがあります。
- 入園の競争率
- 人気のある保育園では、入園の競争率が高く、希望する園に入れない場合があります。
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