安心して赤ちゃんを迎えるために出産前後の手続き一覧と重要ポイントを解説します。
産後ケア事業とは
「産後ケア事業」は、出産後の母子が安心して子育てできるように、心身のケアや育児サポートを提供する制度です。母子保健法に基づき、現在では自治体の努力義務として全国的に市町村で実施されています。
区分 | 内容 |
---|---|
対象者 | ・出産後1年以内の母子で、心身の不調や育児不安がある方 ・医師や保健師が支援が必要と認めた方 |
支援の方法 | ・宿泊型:施設に宿泊し休養や育児支援を受ける ・デイサービス型:日中施設に通い授乳や育児のサポートを受ける ・アウトリーチ型:自宅訪問型支援 |
費用と助成 | ・多くの自治体で費用の一部を助成 ・非課税世帯・ひとり親家庭は減免制度あり ・費用は国1/2、都道府県1/4、市町村1/4で負担 |
利用日数の目安 | ・宿泊型:原則7日以内 ・デイサービス型/アウトリーチ型:数回程度(自治体により異なる) |
令和7年度からは「地域子ども・子育て支援事業」として法的位置づけが強化され、都道府県も調整役として関与するようになりました。利用対象が「すべての支援を必要とする者」に拡大され、より全国的なな制度へと進化しています。
お住まいの自治体によって内容や利用条件が異なるため、具体的な利用方法は市区町村の公式サイトや保健センターに確認しましょう。
産後ケア体験記①「泣きたかったのは赤ちゃんじゃなくて私だった」
出産って奇跡。でも、奇跡のあとに待っていたのは、昼夜問わず泣き続けるわが子と、眠れない私。家族は優しいけれど、なぜか孤独で、誰にも「助けて」って言えなかった。
そんなある日、区の保健師さんがふと教えてくれたのが「産後ケア事業」。え?宿泊型で、赤ちゃんと一緒に休める?助産師さんが24時間見守ってくれる?…それ、もっと早く知りたかった!
予約は電話一本。空きがあってラッキーだった私は、1泊2日の宿泊型プランを利用することに。
【1日目】
チェックインした施設はまるでホテルみたい。柔らかい照明に木の香り。助産師さんが笑顔で出迎えてくれて、すぐに赤ちゃんの体重や授乳の様子をチェック。
「大丈夫、すごく頑張ってるね」と言われただけで、涙が出た。私、頑張ってるって誰かに言ってほしかったんだな。
お風呂にゆっくり入って、赤ちゃんはスタッフさんに預けて少しお昼寝。こんなに深く眠れたの、産後初かも。
【2日目】
離乳食やスキンケアのアドバイスをもらって、他のお母さんとも少しおしゃべり。みんな悩んでるし、みんな泣いてる。でも、それでいいんだって思えた。
帰り際、「また疲れたらいつでも来てね」と言われて、心がじんわり。自分のケアを後回しにしがちだったけど、ちゃんと「ケアしていい」ってことに気づけた2日間でした。
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